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いつの頃だったでしょうか。

祖母が身につけていたジュエリーを、母から受け継いだことがありました。

そのとき私は、なんとも言えない喜びを感じました。

まだ若かったこともあり、少し背伸びをしたような特別な気持ちもありましたが、身につけているだけで嬉しくて仕方がありませんでした。

それが自分の誕生石だったからなのか、祖母の想いがそこに宿っているように感じたからなのかはわかりません。

ただ、そのジュエリーは私にとってお守りのような存在でした。

そしてそのとき初めて、ジュエリーはただ身につけるものではなく、心を満たしてくれるものなのだと感じたのです。

今振り返ると、それがジュエリーについて考え始めるきっかけだったように思います。

社会に出て歳を重ね、さまざまな人と出会う中で、

多くのジュエリーを目にし、その持ち主たちの話を聞いてきました。

そのたびに、ジュエリーには人を少し強くしてくれる力があるのだと感じます。

そして同時に、誰かの気持ちを託し、渡すことのできる特別な存在でもあります。

以前、近所にとても素敵なご高齢の女性が住んでいました。

その方は特別なお出かけの日だけではなく、日常の中でも毎日ジュエリーを選んで身につけていました。

小さなバッグの中にはお気に入りのジュエリーがいくつも入っていて、その日の気分で楽しんでいるのです。

私はその姿に強く惹かれました。

ジュエリーが、その人らしさの一部になっていたからです。

純粋にジュエリーを楽しむ姿はとても美しく見えました。

話を聞くと、それぞれのジュエリーには思い出がありました。

父から贈られたもの。

兄が作ってくれたもの。

ご主人と出かけた先で手に入れたもの。

一つひとつに、その人の人生の物語が込められていたのです。

そして、「こんなに持っていることは主人には内緒なの」と、いたずらっぽく笑う姿もまた素敵でした。

ジュエリーは単なる装飾品ではなく、人生の記憶や感情をそっと閉じ込めておけるものなのかもしれません。

私もまた、誰かの人生の喜びを少しだけ増やせるようなものを届けたいと思っています。

身につけるたびに心が弾むもの。

ふとした瞬間に勇気をくれるもの。

思わず鏡を見て、ひとりで微笑んでしまうようなもの。

そんな時間をお届けできたなら、これほど嬉しいことはありません。